スタッフ研修：医療ウイッグの卒業を支える

こんにちは

HAIR SALON SUNNY

南くみです。

SUNNYが医療用ウィッグの販売＆サポートを始めてから10年が経過します。

その間、主に私が医療ウイッグのお客様をサポートさせて頂いていていたのですが、

新しく加わったスタッフにも、医療ウイッグのお客様のサポートをしてもらえるように、

先日、スタッフ研修を行いました。

研修テーマは、

「医療ウイッグの卒業を迎えるお客様をどのようにサポートさせて頂くか」

今まで蓄積した知識、経験をもとに行いました。

ウィッグの卒業は、お客様にとって大きな喜びと同時に、

不安や葛藤が生まれる大切な時期です。

SUNNYでは、単に髪を切るという技術だけでなく、

お客様の気持ちに寄り添い、その方にとって最善のヘアスタイルを提案し、

共に歩んでいくという重要な役割があると考えています。

ウィッグ卒業の道のりは、お客様一人ひとりで異なります。

髪の生え方、季節、そして何より、お客様の心の準備が大きく影響します。

気温の影響: 夏は暑さ、冬は寒さなど、季節によってウィッグの着用感が大きく変わります。特に夏は、ウィッグの暑さが不快感につながることが多く、卒業を急ぎたいという気持ちが高まる方もいます。
髪の生え方と卒業時期: 約8ヶ月から1年でショートスタイルが可能になることが多いですが、個人差が大きいです。この期間には、せっかく生えてきた髪の毛を切りたくないとの思いから、美容院へ足を運ぶことをためらうお客様もいらっしゃるかもしれませんが、生えてくる毛のための頭皮ケアや、伸びてきた髪を長さは不揃いになった毛先を切り揃え＆少し毛量を減らす事で、ウイッグ生活を快適に過ごすこともできます。
ショートスタイルへの抵抗: 長い間、ロングヘアやミディアム、ボブスタイルなどで過ごされていたお客様にとっては、ショートスタイルに抵抗を感じる方もいます。おひとりおひとりのご希望にあわせ、お客様の骨格や毛量に合わせたヘアスタイルを提案し、ウイッグ卒業時のヘアスタイルを一緒に探していきます。

ウィッグ卒業時の髪は、元の髪質と異なることもあり、細くなったり、

柔らかくなったりすることがあります。

一時的なくせ毛が生じる場合もあります。

これらの変化が起きるかもしれないことを、お客様に丁寧に説明し、

また、それに対してSUNNYでできることを提案させて頂くことで

少しでもウイッグでの生活を快適に、そして安心して過ごしていただきたいと思っています。

こちらは↓再発毛した髪がうねりとチリつきがあり縮毛ストレートををしました

全体ではなく部分的に縮毛ストレートをすることもあります。

元々の髪質が癖毛が強くなければ、縮毛ストレートを１度施術することで

随分まとまりが良くなる場合もあり、一気に卒業が近づき、気持ちも軽くなる！

そんなお客様をたくさんみてきました。

ウィッグ卒業をサポートするために、私たちのサロンでは、様々な取り組みを行っています。

個別カウンセリング: お客様一人ひとりの髪質、ライフスタイル、そして心の状態をしっかりと把握し、最適なプランを提案します。
ヘアカット: 自毛に合わせたヘアカットを行い、お客様の個性を引き出すお手伝いをします。
ヘアケア製品の選定: 髪質に合わせたヘアケア製品を提案し、自宅でのケア方法をお伝えします。
部分ウィッグの活用: 自毛がまだ十分に生え揃っていない場合に（特に前髪と頭頂部）、部分ウィッグ（トップピース）を活用することで、自然なスタイルを実現できます。
自治体助成金の活用: ウィッグの購入費用や医療費の負担を軽減するための自治体助成金について、お客様にご案内します。