医療ウィッグ卒業に向けてのよくある質問3つ
2022.07.03 : 医療ウィッグ
冬の時期に比べると、夏のこの季節は
医療ウィッグを使っている人にとって、自毛が生えてきたら、早くウイッグを外して生活できるようになりたい!
っと思う季節。
昨日のブログでもお伝えしましたが、医療ウィッグは毛糸の帽子を被っているような感覚です。
これを聞くと、今の季節それだけで暑そう💦
っと想像できると思います。
逆に冬は暖かいんですよね。
だから冬は少しくらい我慢できるんです。
今週は台風の影響で少し気温が下がる予報ですが、先週のように30度越え、35度越えになってくると
毛糸の帽子をかぶっているような医療用ウィッグはとにかく頭が暑い!のぼせてしまいそうです。
対策を含めて昨日のブログに書きましたので、最後にURL貼っておきます。
脱ウイッグへ向けての準備
当サロンの医療用ウィッグは人毛100%なので、ヘアスタイルを変えられるのが特徴の1つです。
ロングヘアー
ミディアム
ショート(長め)
ショートの場合は自毛がウィッグからはみ出やすくなるので、長めのショートボブを提案したりしています。
化繊ミックスや化繊のウィッグはヘアスタイルを変更しようと思ったら、希望のヘアスタイルのウィッグを買い替える方法になります。
化繊ウィッグの良いところでもあるのですが、毛先など少しカールのクセがついてあったりして形状記憶されていたりします。毛先1〜2センチくらいのカットや毛量を減らす程度のカットなら大丈夫なのですが
バッサリカットしてヘアスタイルを変えるとなれば、その形状記憶されたカールはもちろん無くなって
馴染みにくく、毛先がまとまらなくなってしまいます。
それでは困ってしまいますよね。
この点で言うと、人毛100%の場合はヘアスタイルを変えても大丈夫です。
実際、セミロングのヘアスタイルの医療ウィッグを
暑くなってくるし、肩につかないくらいのボブスタイルにして
ウィッグを卒業した!お客さまもつい最近ご来店いただいたところです。
それでは
ウィッグ卒業に向けてのよくある質問3つお伝えします
①自毛が生えたらどれくらいでウィッグ卒業できる?
この質問が一番気になるところだと思います。
抗がん剤治療が終わったら、髪は再び生えてきて
個人差はありますが、ショートスタイルを作れるくらいの長さに自毛が伸びるまで、
およそ8ヶ月〜1年。
このタイミングは季節によるし、ヘアスタイルがベリーショートでもいいのか?
ボブまで伸ばしたいのか?
ウィッグを卒業するのにいろいろな事情が絡んできます。
自分ではもうウィッグを脱ぐ予定だったけど、案外、年頃の娘さんや息子さんの意見が反対する場合があるのも事実・・・
ん〜子供さん達の気持ちもわかるけど、お母さんの気持ちもわかってあげてほしい
っと思うこともあります。
それは見慣れてないだけで、お母さんってこのヘアスタイル!っというイメージが強いだけの場合も多々あるから・・・
それなら、治療やウィッグ生活を頑張ってきたお母さんをせめて、ウィッグから解放してあげてほしいな〜
って美容師としては思ったりします。
どっちの気持ちもわかるだけに複雑な気持ちにもなります。
②再発毛後の髪質が変わる?
頭に手術の傷あとがある場合や、放射線を頭部に放射した場合は、半永久的に髪が生えないこともありますが、抗がん剤治療であれば、基本的に脱毛は一過性。
ほとんどのケースでは、再び髪が生えてきます
ただし、十分に回復しないこともあります
ただ、元の髪質とくらべると、再発毛後には多少の変化が見られるようです。私たちのサロンでは、「細くなった」「柔らかくなった」「毛量が少なくなった」というお客様もいます。
この再発毛の時縮毛や白髪が生えてくることがあります。
「くせ毛(または白髪)になってしまった、、、」と戸惑うお客様も少なくありませんが、ほとんどの場合は一時的なものと言われています。
このタイミングで相談できる美容室、美容師さんが少ないので探すのに苦労したと言う人が
当サロンを探してご来店してくださいます。
③自毛にヘアカラー&パーマはO K?
自毛にヘアカラーをするなら、再び生えてきた毛が5センチ程度の長さ(再発毛からおよそ6ヶ月)があれば施術可能となります。
ただし、元々アレルギーがないか確認したり、パッチテストを実施することになります。
頭皮になるべく負担をかけたくない!ちょっといきなりカラーは心配
っと言う場合はヘアマニキュアをオススメしています。
クルクルの縮れた髪が伸びてきた場合は縮毛ストレートをかけることもあります。その時アイロンで挟める長さ、5センチくらいあるとストレートをかけることができます。
部分ウィッグが便利
このタイミングで部分ウィッグ(トップピース)を使って卒業する人もいます。
生え揃うのが遅い前髪をカバーできたり、まだ少し元気のないトップのボリュームアップにもなります。
根元の白髪が伸びてきても、部分ウィッグ(トップピース)なら染めずにカバーできるため、意外と便利です。
部分ウィッグを使ってショートボブスタイルで卒業する場合も多いです。
医療ウィッグを購入するときも初めてのことですが
卒業するときも初めてです。
この時はウィッグ専門店では対応できないので必ず美容室に行く必要がありますが
まだウィッグを使用しているので、他のお客さんが気になったり、美容師さんでも知識がないと対応できない場合もあります。
たくさんのウィッグ卒業を経験してきた当サロンへお任せください
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