バリカン注意!自毛はベリーショート?(医療用ウィッグ準備編)
2024.08.30 : 医療ウィッグ
こんにちは
HAIR SALON SUNNY
南くみです。
医療用ウィッグを準備する際、
特に抗がん剤治療により髪の脱毛が始まることがわかると、
多くの方が最初に自毛をどうするか戸惑います。
特に女性にとって、長く育てた髪をショートに切る決断は
精神的にも大きな挑戦となるかもしれません。
これから、
医療用ウィッグの準備とその過程での心理的なジレンマについてお話しします。
髪を切るタイミングと心理的ハードル
治療の副作用で髪が抜け始めると知った時、
「髪をショートに切る必要があるのか?」という疑問が湧いてくる方も多くいます。
ロングヘアを長年愛していた方にとっては、かなり困惑します。
とはいうものの、
じゃあロングのままで!っとはいかない理由があります。
医療用ウィッグを使用する前に髪を短くすることは、
以下の理由で推奨しています。
- 抜ける髪と残る髪が絡まるのを防ぐため
- 抜け落ちた髪を見てご家族や自信の視覚的および精神的なストレスを軽減するため
- 試着時と実際髪がねけた後のウィッグのフィット感を向上させるため
これらの点から、
髪の脱毛前にある程度の長さを短くすることは有益ですが、
必ずしもベリーショートにしなければならないわけではありません。
適切なヘアカットの提案
私の経験上、髪を切ることに対する抵抗感は非常に個人差があります。
そこで私がお勧めしているのは、
前下がりのショートボブ、
もしくは襟足少し長めのレイヤースタイル
このスタイルは
サイドの長さがアゴライン辺りになるので比較的受け入れやすく、
さらに、内側の毛量を調整することで
髪の抜け落ちが始まった時の心理的負担を軽減できます。
ショートカットへの移行をサポート
カウンセリングを通じて、お客様の今までのヘアスタイル歴や今後のウィッグのヘアスタイも合わせて
お聞きしながら、感情や不安に寄り添いながら、
髪を切ることへの恐れを和らげます。
また、髪が抜ける過程で起こり得る様々な感情に備え、心理的サポートも重視しています。
バリカンでのカットについて
一部の方々は、
「どうせ抜けるならバリカンで刈ってしまおう」と思うかもしれませんが、
ちょっと待った〜!!
なんです!
髪が抜ける最中に短い5ミリくらいの髪が落ちると、色々なところに髪が刺さるんです。
私たち美容師にはあるあるなのですが、バリカンや刈り上げDE短い髪がカットで飛び
洋服に刺さると、髪がどこに刺さってるか見えづらく、
シカシカ、チクチクとってもストレス。
コロコロのテープでも取れません。
セーターなんかに刺さったら、もう最悪です。
髪が抜け止まればバリカンもオッケーですが、抜ける最中は最低でも5センチくらいの長さがあった方が
掃除もしやすいです。
まとめ
医療用ウィッグの準備は、ただ単にウィッグを準備するだけではなく
自分の髪を抜ける前の準備が必要となる場合もあります。
美容師として30年の経験を持つ私は、この繊細な時期において、
お客様一人一人の感情やニーズに深く寄り添いながらサポートしています。
医療用ウィッグの準備過程での不安や疑問について、
いつでもご相談ください。一緒に最適な解決策を見つけましょう。
月に1回一宮市民病院でウィッグ相談を担当しています
些細なことから、ウィッグの比較、自毛が生えてきた時の準備など
ウィッグ卒業に向かうまでも
ご相談内容は様々です。
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改めまして
HAIR SALON SUNNYオーナースタイリスト南玖美です。
愛知県一宮市にて母が43年前に開業した美容室の2代目として継承して13年目になります。
頭皮ケア、自宅ケアに特化した40代からの安心サロン☆
として、
ヘッドスパ・オーガニックカラー・ヘナメニュー展開しています。
併せて医療用ウィッグ販売、サポートにも注力して地元の市民病院と提携していっております。
年齢を重ねても、病気になっても女性の髪の美しさを守る美容師として活動しています。
闘病で脱毛する女性にも安心して相談できる美容室として
尾張地方で唯一の美容室
です。
NPO法人全国福祉理美容師養成協会(通称ふくりび)のパートナーサロン。
アピアランスサポーターとして活動。
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